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免疫マップを活用して自己改革しよう

免疫マップを活用して自己改革しよう

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変わりたいと思っても、なかなか変わることができない——そんな経験はありませんか?その理由の一つに、掲げた「改善目標」に対して「裏の目標」が存在することが挙げられます。

例えば、「部下に人事管理を任せる」という改善目標があっても、「自分が最も人事管理ができる人間でありたい」という裏の目標があると、行動を変えるのは難しくなります。

このような状況から抜け出すために、「免疫マップ」を活用してみましょう。免疫マップを使うことで、自己改革がよりスムーズに進むかもしれません。

自己改革のために必要な3つの要素

自己改革には次のような3つの必要な要素があります。

  1. 心の底からの願望
    • まず必要なのは、心からその目標を成し遂げたいという強い願望です。これは「本能レベルの危機感」に近いもので、変わらなければ大切なものが危険にさらされるという感覚です。この強い願望がなければ、変わるための原動力は生まれません。
  2. 思考と感情の両面への働きかけ
    • 次に必要なのは、頭で理解すること(思考)と心からそう思うこと(感情)の両方です。例えば、なぜ部下に仕事を任せることが大切なのかを論理的に理解するとともに、感情的にもその重要性を感じることで、行動への原動力が強まります。
  3. 行動すること
    • 最後に、実際に行動を起こすことが重要です。小さな一歩でも、実際にアクションを起こすことで変わり始めることができます。例えば、部下に小さなタスクを任せてみるなどの具体的な行動が求められます。

免疫マップの活用方法

免疫マップは、行動変革を阻む無意識の抵抗や「裏の目標」を特定し、それらに対処するためのツールです。人が変わろうとする際に、改善目標に反する別の隠れた目標(裏の目標)が存在することで、行動変容が難しくなることがあります。

免疫マップの構成要素

以下のようなものが、免疫マップの構成要素として挙げられます。

  1. 改善目標
    • 変わりたい、達成したい目標。
  2. 裏の目標
    • 改善目標に反する無意識の目標や恐れ。
  3. 不安ボックス
    • 裏の目標を自覚し、書き出すことで整理する部分。「私は〜のことを恐れている」などと具体化します。
  4. 固定観念の検証
    • 裏の目標に基づく固定観念が正しいかどうかを検証する。

活用法の解説

  1. 裏の目標の自覚
    • まず、自分の改善目標を阻む裏の目標を自覚する。
    • 「自分が最も人事管理ができる人間でありたい」という裏の目標がある場合、それが裏の目標であることをはっきりと認識する必要があります。
  2. 不安ボックス
    • 次に、「私は〜のことを恐れている」という形で裏の目標を書き出してみましょう。
    • 例えば、「私は部下に人事管理を任せると失敗するのではないかと恐れている」など、不安や恐れを具体的に書き出します。
  3. 強力な固定観念の検証
    • 最後に、固定観念が正しいかどうかを検証するために行動を起こすことが重要です。
    • 例えば、部下に小さな人事管理タスクを任せ、その結果を観察することで、「自分が最も人事管理ができる人間でなければならない」という固定観念が本当に正しいのかを確認します。

一言

自己改革は簡単なことではありませんが、免疫マップを活用することで、自分の目標を阻む裏の目標を明確にし、思考と感情の両面からアプローチしながら、具体的な行動に移すことができるはずです。小さな一歩から始めて、着実に変わっていきましょう。

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