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dokusyo/2015-10-06

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Tag: 読書 書評

仏教の「無価値」論

アルボムッレ・スマナサーラ著。

ものごとに価値がない!と知ることが重要ということを説いている。

なぜなら、価値付けは苦悩を産み出すから。

ただし、ここで言う「価値がない」の価値とは、

一般的な概念の価値ではない。

本書だけでは真意を推し量るのは難しいかもしれませんが、入門として、そういう考えがあるのかと知るだけでもいつか学びがやってくるかもしれません。

一般的価値の定義から出発しない「価値がない」という概念であり、

1つ次元の上がった、

価値という概念を超越した「価値がない」という教えであろうか?

「価値がない」に気づくことが、無知からの解放である。

「価値がない」は、無常、苦、無我という教えに言い換えられる?

得たものは、それがいずれ無くなるかこちらが無くなる。

苦から逃れようとしても、実在していること自体、自然の理自体が苦なのであるから、逃れることはできない。

我というものは自己が勝手に作った思考(妄想)であり、それに拘るから苦悩が生じるものであり、唯一無二の絶対的実態ではない。

それ故、価値があるとすべきものは何もないのである。

価値を置くものを挙げるとすれば、それは慈しみという心の持ち方であろうか?

といったことでいいでしょうか?

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