dokusyo/2015-11-04
「ぼくたちに、もうモノは必要ない。」
佐々木典士著。
内容は本を読んでいただくこととして、
本書には著者の独創的感性が滲み出ている!
日本人の著作は総じて引用文献から拝借したというような評論家的匂いを感じるものが多いように思うのですが、
本書には種々の読書や体験を昇華した、
この著者のオリジナリティ?いいえ、創生的なものを感じる。
初期仏教や心の理論、利己的な遺伝子的な要素(?)も面白い!
モノを少なくした生活は、
要は、
モノで自分の価値を確認するような構えに気づき、
そうではなくて、
今を大切にし、
自分を大切にし、
他人を大切にして、
モノや人や状況や運命にも感謝する。
そういう感覚が、飽きて喜びがなくなることを防いでくれる。
他人を、自分と同じように感情や別個の価値観を持った生きている人間存在であるということを、
意識化のOS(メタ意識?)に再インストールできるようになる。
その結果、今を幸福に生きる生き方ができるようになる。
ということでしょうか…