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dokusyo/2016-01-02

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Tag: 読書 書評

「個人心理学講義 生きることの科学」

A.アドラー著。

劣等感を心理行動パターンの根本に置く心理学を展開したアドラーの入門書?

日本でのアドラー心理学は、訳者の岸見一郎氏が昇華したものだと思うのですが、

アドラーはもっとドライ?

原初的万能感の挫折が劣等感を呼ぶ。

将来に対する夢を仮定することで現在の劣等感を克服しようとする。

そういった目標を持つことによって劣等感に打ち勝っていると思うことができる。

まずの原初の目標は「神のようになろうとすること」である。

この目標を、より具体的で現実的な目標に置き換えていく。

しかし、

劣等感が過剰となると劣等コンプレックスとなる。

その不適応的補償が優越コンプレックスである。

劣等感コンプレックスでは、ずるさ、用心深さ、知ったかぶり、大きな人生の課題を避ける、原則と規則で行動を制限するようになる。

そして、劣等感コンプレックは、逃避を希求し、優越コンプレックスに至る。

優越コンプレックスでは、自分を現実以上に優れているようにふるまう。

しかし、ここで、共同体感覚が育つならよし。

劣等感が過剰でなければ共同体感覚が育つ。

共同体感覚とは、他者の立場で考え、共感できることである。

劣等感を感じれば共同体感覚を持つのをやめてしまう。

そして、次のようなメカニズムで生き方(ライフスタイル)が決まる。

幼少期の脅威体験

脅威モニタリング

トラウマ化

原型の形成

ライフスタイル(≒認知的シェーマ)形成

ということが生じるのであろう!

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