dokusyo/2016-04-10
「認知療法・認知行動療法事例検討ワークショップ(1)」
伊藤絵美/丹野義彦(編)
治療者向きの本ですので、
患者さんや悩んでいる方が読んでも何のことやら?といった感じになると思います。
治療する側の人には学ぶべきところも多いでしょう。
自動思考
↓
①侵入思考
+
②それについての判断
①はさして意味のない現象で普通に生じるもの!
①は再構成の対象として扱っても意味がない!
再構成の対象は②のみ!
思考の再構成にブレーンストーミングを使うというのは新しい発想であった。
認知の再構成法において、
自動思考の修正をするのではなく、
ある嫌な出来事や状況についての認知の幅を広げるという視点が臨むべし!
幅を広げるということのためにブレーンストーミングを用いる。
再構成法の順序
①「状況→気分→浮かんだ考え」を全てリストアップ
②検討したい考えの選択→根拠→反証→メリット→デメリット→最悪の結果→最高の理想→以前の対象→今回はどうなる→他人ならどうする→友達ならどう助言→自分にどう言ってあげられる→今回は何ができそうか
③②の考えについて今はどう考える?→ではどう対処行動する?→何を!いつ!どうやってするか?→実行し結果を検討する
行動実験
メンタルリハーサル→自動思考の再構成法→実行→検証
不安階層表→ランクの低いものから認知再構成法→行動実験
アジェンダの効率的焦点化
→日常生活の中で繰り返し現れる困難や苦痛に焦点化する!
セルフスーパービジョンの勧め
・セッション後に自分で振り返り作業をする
・セッションで何をしたか?
・全体の流れの中でどのような意味を持つのか?
・今、自分たちは何をしているのか?
・今、自分たちはどこまで進んでいるのか?
・現時点で何が分かり何がわかっていないのか?
・今、どんな問題が発生しているのか?
・その問題を解決するにはどうしたらいいのか?
などなどを自問自答して紙に書く!