dokusyo/2016-05-03
『「サル化」する人間社会』
山極寿一著。
人間の本性を探るためにゴリラを研究するのだという。
ゴリラはサルと違って…
勝ち負けのない平等特性が強いという。
昨今の人間社会は、
家族という安心の基盤を中心とする共助の生態から、
個を重視する生態に変化しているのではないか?
自らの食の確保を最優先して集団の秩序を形成するサルの世界に戻っているのではないか。
ということが要旨?
サルやチンパンジーとゴリラの社会の違いや、
同性愛、遊び、言語、家族などなど興味ある紹介多数あり。
エイリアンで有名になったシガニー・ウィーバー主演のゴリラ保護の実話を映画化した、
「愛は霧のかなたに」の実在するモデル、
ダイアン・フォッシーへの言及は非常に興味深い。