不眠の認知行動療法
2011.05.10
カテゴリ:ブログ
不眠の認知行動療法
不眠症にお薬でない治療法があります!
不眠症を治す薬はありません。
眠れないときに眠ることができるようにする薬はあり、睡眠導入剤といいます。
また、ロゼレム(ラメルテオン)という、睡眠をつかさどるメラトニンの分泌を促進して睡眠を改善するお薬はありますが、効くまでに時間がかかり効果も睡眠導入剤ほど感じられず、抗うつ剤などとの併用の影響もはっきりと分かっていないため、精神科領域で使われることはあまりありません。
不眠というと睡眠導入剤というのが定番となっています。
しかし、アメリカなどでは、不眠症に対するお薬以外の治療が行われています。
もちろん、睡眠時無呼吸症候群をはじめとする器質的不眠には向きませんが、原因不明の不眠症(原発性不眠症といいます)に効果があります。
睡眠習慣を修正して。寝室の環境を調整し、寝つく前の考えごとを制止して、不眠であることから無意識に考えている破局的な考えの流れを明らかにし、その後に続く不眠へ不適切な考えを修正していくことで、不眠を改善するというものです。
この治療には向き不向きがありますが、ご希望される方にはご説明していくようにしております。