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プロパーさんはどこにいった?

プロパーさんはどこにいった?

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製薬メーカーの宣伝マンをMRさんといいます。プロパーさんは?
私が医者になったころはプロパーさんといっていましたが、製薬協がプロパーをMRというように変更することを決めてからMRというようになりました。

本当の理由はよくわからないのですが、プロパーという言葉は、「正規の」とか「正社員」という意味がある一方で、ファッション業界用語では、「適正な価格のこと」あるいは「本来の定価で販売すること」という意味でつかわれているとのことです。

関連があるかは分からないですけれど、本来の価格でというのには、お薬の世界には意味があるのです。

製薬会社が販売する医療機関用のお薬は、保険薬価という保険で支払うにあたっての厚労省が決めた価格があります。

ところが、はるか以前には、たとえば100円のお薬を70円とか80円とかなど、保険薬価よりかなりやすい値段で医療機関が仕入れることができ、これを薬価差益といっていました。

つまり、医療保険で支払われる以上の利益を医療機関が得ることができていました。

これは、お薬をたくさん出せば出すほど病院がもうかる→不要なお薬まで病院が処方する→医療費が多くなり国庫に負担がかかる、という悪癖を生じさせていました。

これを適正な価格で売るよう活動するというような意味合いを嫌って、製薬会社の団体が、宣伝マンの呼び名を変えたのかもしれません(あくまで個人の感想です)。

=追記=
・MRというのは、医薬情報担当者 Medical Representative の略です。
・一方、プロパーという呼び名は、宣伝者という意味のpropagandistに由来するともいわれています。

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