あがり・うつ・不安・不眠の方々へ 赤坂心療クリニック ℡092-737-2660

ちょっと古い報告ですが・・・

ちょっと古い報告ですが・・・

Tag: ナルコレプシー 神経細胞 脳科学

眠り病(?)ナルコレプシー、原因究明か?

掲載雑誌:Journal of Clinical Investigation

研究者:ジュネーブ大(Geneva University)とローザンヌ大(Lausanne University)の研究チーム

日中に耐え難い睡眠発作に襲われるナルコレプシー。

発生頻度は2000人に1人程度と推測されています。  

神経細胞は、Trib2というタンパク質を作り出しますが、これの作用により覚醒状態に維持する働きを持つオレキシン(ヒポクレチン)という物質も分泌させます。

ナルコレプシーはオレキシンの欠乏と関連するとされてきましたが、正確なことは分かっていませんでした。

上記の研究者は、ナルコレプシー患者120人からサンプルを調べ、Trib2抗体の濃度が高いことを発見したというのです。

その結果より、Trib2に対する抗体が、オレキシンを分泌する神経細胞を破壊し、結果として覚醒を維持するオレキシンの分泌を少なくすることから、ナルコレプシーは体内の自己免疫による攻撃で誘発されるのではないかとの仮説を提唱しました。

さらに、神経系の自己免疫疾患の治療に使われる免疫グロブリンを、ナルコレプシー患者に投与したところ、良好な効果が得られ、初期症状の出現直後に使用すると、ナルコレプシー患者の大半で睡眠障害がなくなったという結果を得られたということです。

現在のように、覚醒剤に分類されるような薬剤を使用しなくても、ナルコレプシーの治療ができる日が来るかもしれません。

powered by HAIK 7.3.7
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. HAIK

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional