熱中症と遺伝子
2011.08.18
カテゴリ:ブログ
熱中症と遺伝子
Tag: 熱中症 遺伝子
重症化に遺伝子が関与?
東京医大と徳島大の研究:8月発行の日本救急医学会雑誌に発表
熱中症の悪化に遺伝子の変異が関係する可能性を示唆する研究です。
細胞内で、脂肪をエネルギーに変換するのを補助をするCPTIIという酵素があります。
研究では、健康な男女79人と、熱中症が重症化した11人のDNAを比較し、健康な人で約14%、熱中症が重症化した人では約45%に、CPTIIの産生に関与する遺伝子に変異が見つかりました。
CPTIIを作る遺伝子に特定の変異があると、CPTIIの量が減少したり、40℃以上の体温が何時間も続くとその働きがなくなったり低下したりするというのです。
脂肪からエネルギーが作られにくくなるので、細胞でエネルギー不足となって機能が低下し、熱中症の悪化につながるようです。