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うつ病の検査法を発見?

うつ病の検査法を発見?

Tag: うつ病 血液検査 BDNF
広島大大学院医歯薬学総合研究科の森信繁准教授(精神神経医科学)たちの研究グループの研究です。
米科学誌プロスワンの電子版に掲載。

神経細胞を新生成長させる脳由来神経栄養因子BDNFを発現させる遺伝子に生じるメチル化という遺伝子の変異パターンが、うつ病の客観的な診断指標となることを発見したというのです。

うつ病と診断されたが薬物治療などを受けていない20人と、健康な18人の、BDNFの遺伝子について、そのメチル化という変異の程度を調べました。

この結果、メチル化が起こる可能性のある35カ所中29カ所で、両者に明確に異なるメチル化のパターンが観察されました。

今回の発見は、うつ病の客観的な診断や、抗うつ薬の効果の判定につながる研究である思われます。

市井のクリニックでもオーダーできる検査になれば、ストレスからうつ病が生じているのか、いまだうつ病レベルの病態には達していない病状でなるのか、客観的に患者さんにも納得できる医療ができる可能性があります。

この種の報告を見て、いつも思うことは、新型うつ病や適応障害によるうつ状態ではどんな結果が出るのか?という疑問です。

躁うつ病ではどうなのでしょうか。

うつ病ではなく、ウツの重症度を測定する指標でないと言い切れる証明もなされていないため、うつ病という病気を測定するものか、うつ状態の重症度を判定する指標なのか、今後の研究を待たねばなりません。

できるだけ早期に、この検査の真に表すものを特定されることを期待しています。

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