睡眠時に無呼吸があると、認知症になる?
睡眠時に無呼吸があると、認知症になる?
Tag: 認知症 軽度記憶障害 睡眠時無呼吸
University of California, San Francisco,Kristine Yaffeらの報告です。
the Journal of the American Medical Association誌オンライン版より。
睡眠時無呼吸があると、記憶障害や認知症になるリスクが高まるという報告です。
認知症でない平均82歳の女性298人に対し、睡眠時無呼吸の検査を行い、その約5年後、これらの女性に思考力と記憶の検査を行いました。
その結果、5年前の検査で睡眠時無呼吸があった女性の45%に思考力および記憶の障害が発生していたのに対し、睡眠時無呼吸のなかった女性では31%にとどまっていたというのです。
人種、体重、および他の疾患や薬物治療などの因子を統計学的に影響を取り除いたところ、睡眠時無呼吸は、軽度記憶障害または認知症となるリスクは約2倍という結果が得られました。
睡眠時無呼吸は、睡眠中の脳血流の減少を引き起こしていることが影響しているのではないかと研究者は推論しています。
睡眠時無呼吸の治療により、認知症などが予防可能であるかは、明確ではなく、今後の研究を待たねばならないといけないとのことです。
しかし、認知症以外にも、睡眠時無呼吸は健康に悪影響を及ぼすことは確実であり、自分では寝ているつもりでも、日中の眠気が強い方は精査することが望まれます。