認知症が生活の仕方で防げる?
認知症が生活の仕方で防げる?
Tag: 認知症 アルツハイマー 予防 生活習慣
米カリフォルニア大学サンフランシスコ校(University of California in San Francisco)Deborah Barnes教授らの報告です。
認知症のうちで最も多いアルツハイマー型認知症が、望ましくない生活習慣の改善で発症リスクを減らせる可能性があるこいうことが分かったというのです。
アルツハイマー型認知症は、脳神経細胞が破壊されて生じます。
この破壊されるプロセスについてはかなり分かっているいるのですが、そのプロセスが生じる原因はよく分かっていません。
遺伝要因についても、遺伝により発症するのは全患者の1%程度であるとされています。
米カリフォルニア大学サンフランシスコ校の研究チームが、アルツハイマー病の生活習慣上の危険因子7つの発症に関する寄与率を計算したところ、「低学歴」19%、「喫煙」14%、「運動不足」13%、「うつ病」11%、「中年期の高血圧」5%、「中年期の肥満」2%、「糖尿病」2%という結果でした。
これら7つを合わせたとき、これらの要因が、少なくとも部分的には発症の要因となったと計算された患者数は、全アルツハイマー患者の半数に近い1700万人であったそうです。
禁煙、運動、食事、まさに生活習慣病の予防がアルツハイマー型認知症の予防になりえる可能性がありそうです。
また、うつ病の予防、すなわち、軽いストレス反応の兆候が現れた早期の段階で専門医に検診してもらい、治療する必要があるのかを判断してもらったり、ストレス反応の進行を予防するための個人別対処法について相談することが重要になるでしょう。
疲れやすい、寝ても寝ても眠い、休日もゴロゴロしているようになった、ミスが増えてきた、うっかり忘れが増えてきた、本など活字を読んでも集中できなくなってきた、すぐにイライラしたり怒りっぽくなったなどの状態がある方は注意しましょう。