安定剤への依存症は麻薬と同じ仕組み?
2011.09.23
カテゴリ:ブログ
安定剤への依存症は麻薬と同じ仕組み?
Tag: 安定剤1 依存 ドーパミン
英科学誌Natureより
ベンゾジアゼピン系安定剤依存症のメカニズムを、スイス・ジュネーブ大学(University of Geneva)のクリスチャン・リュッシャー(Christian Luscher)氏らの研究チームが、解明したと発表しました。
ヘロイン、アヘン、カンナビノイドなどの麻薬は、神経回路が神経伝達物質ドーパミンによって活性化されるから生じるのだそうです。
一方、ベンゾジアゼピン系安定剤も、ドーパミンを刺激することが分かっています。
今回、マウスを用いた実験で、ガンマアミノ酪酸(GABA、ギャバ)と呼ばれる神経伝達物質作動性神経の興奮が、ドーパミン濃度を上昇させて依存症を引き起こしていたことが分かったというのです。
これにより、同じ治療効果を持つが依存性がない新治療薬が開発される可能性が見えてくるようです。
安定剤の依存は、医師との共同合議により管理されれば、ひどく依存してしまうようなことはありません。
しかし、依存性がない安定剤が出来れば、より安心して服用できることになります。
実用化が待たれます。