SF?現実?ニュートリノは超光速か!?
SF?現実?ニュートリノは超光速か!?
Tag: SF 超光速 ニュートリノ
アインシュタインの特殊相対性理論に反する観測結果が話題になっています。
スイスのジュネーブにある欧州合同原子核研究機関(CERN)の国際共同実験OPERA(ニュートリノが質量を持つことの最終確認実験プロジェクト)の研究グループが、ニュートリノが光より早く移動するという実験結果が出たと発表したというのです。
CERNからミュー型ニュートリノを、約730km離れたイタリアのグランサッソー地下研究所に向けて発射し、到着までの時間を測定しました。
この距離を、光は0.0024秒で飛ぶのですが、ニュートリノはそれより1億分の6秒早く到着したというのです。
この実験では、原子時計という極めて正確で微細な時間を計測できる時計にGPS、光学測量を組み合わせ、誤差を1億分の1秒以下にした計測を行っての結果であり、さらに検証のため、約1万5000個のニュートリノの移動速度を測定しているなど、ニュートリノが光より早いという今回の結果は、信憑性の高いものであるようです。
これは現代物理学の世界で、その根底となるアインシュタインの相対性理論を揺るがす大事件なのだそうです。
そのため、研究グループでは、結果への解釈を加えないとの合意をして、他の研究グループによる検証を広く世界に求めるために発表に踏み切ったというのです。
SFの世界でもアインシュタインの特殊相対性理論に準拠して、質量のあるものは光よりも早く移動できないとの原則を守って、ワープ航法なる光速を超える移動手段を考案し、スタートレックや宇宙戦艦ヤマトでも採用されています。
ニュートリノはワープしたのか、異次元空間を移動したのか、物理学会だけでなくSF小説の世界でも、いろいろ新しいアイデアや物語が生まれるかも知れません。
ちょっとワクワクしませんか?