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遺伝的に「うつ」になりやすい人がいる?

遺伝的に「うつ」になりやすい人がいる?

Tag: 遺伝子 うつ 不安
Proceedings of The Royal Society Bより。
うつ状態では、セロトニンが減少しているといわれていますが、「5-HTTLPR」という遺伝子が、脳内の神経伝達物質セロトニンの働きに大きな役割を果たしており、この遺伝子には、3つの種類があることが分かっていました。

このうち2つは短い「5-HTTLPR」遺伝子と呼ばれ、気分の低下や自殺などと関連するとされ、ストレスの激しい状況下で過度の神経反応を示すことも分かっていました。

3番目の遺伝子は、長い「5-HTTLPR」遺伝子と呼ばれます。

英国エセックス大学のイレーヌ・フォックスらは、長い「5-HTTLPR」遺伝子を持つグループの人びとは、恐怖感を与える画像やストレスを与える画像を著しく回避し、性的な画像や楽しい画像の方をよく注視しすること、また、短い「5-HTTLPR」遺伝子のグループは、正反対の反応を示すことを観察しました。

論文では、「よい側面をみようとする遺伝子の傾向が、人生のさまざまな苦痛から回復する上で、主要な認知機構となっていることを示唆している」としています。

うつ病や不安になりやすい傾向が、遺伝的に規定されている可能性が益々示唆されるようになってきているようです。

遺伝的に、上記のような傾向があったとしても、意識的にポジティブな側面に目を向けるよう試みれば、うつや不安になりやすさに対応できるかも知れません。

悪い人生の側面にばかり注意がいっていないかに気づくことが、大切なのではないでしょうか。

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