社交不安障害の治療
社交不安障害の治療
Tag: SAD 社会不安障害 諸侯不安障害
最近はやりの認知行動療法は難しい?
近年、うつ病に対して認知行動療法が保険適用となってから、俄かに注目を浴びている認知行動療法。
うつ病には効果のあることが実証されています。
では、社交不安障害(以後、SADとする)すなわち「あがり症」には効くのでしょうか?
答えは「イエス」です。
ところで、SADを私は脳の機能異常と位置づけています。
SADの脳内では、扁桃体という古い脳の部分が誤動作して、対人接触や意思表明において「過剰な警告反応」を発令しているものと考えています。
対人接触行為における「緊張」という症状自体がトラウマ化して、対人接触行為時に恐怖反応が生じているのです。
トラウマでは、恐怖遺伝子が発現する(遺伝子が新規に生成されるのではなく元々あるが機能していなかった遺伝子が機能し始めること)といわれています。
そして扁桃体が、対人接触行為が脅威ある恐怖の対象であると誤判定して、異常な緊張反応が生じてしまいます。
この結果、脳は、対人接触行為が、あたかも「破滅的脅威」と認識してしまうのです。
そして、SADが発症した人は、対人接触行為を恐怖し、緊張のあまり頭が真っ白になって思ったことが伝えられず、心臓がバクバクして息は苦しく、汗が噴出し手足や声が震えて、時に赤面し、兎に角、一刻も早く、その場から逃げたい逃れたいという「究極の逃走反応」が生じてしまうのです。
そこで認知行動療法ですが…
明日までお待ちください。m(_ _)m