あがり・うつ・不安・不眠の方々へ 赤坂心療クリニック ℡092-737-2660

つぶやき一行/2021-06-17

Top / つぶやき一行 / 2021-06-17

Tag: 今日の「へーっ」

文字サイズ:

画像の説明

学生のストレス改善にワンコが効く?

ワシントン州立大学の研究によれば、ストレス管理の知識を与えるようなプログラムよりワンコとの触れ合いの方が有効であることが分かりました。

この研究の内容は・・・

方法

学生を次のような訓練プログラムに分けてストレスへの影響を調査したようです。各プログラムとも週に1回1時間で4週間行われました。

  1. ストレス管理教育プログラム
    • ストレス管理についての知識
    • 自己調整力を高める呼吸法や瞑想などの指導
    • 時間管理や学習計画などの訓練
  2. セラピードッグ触れ合いプログラム
    • セラピードッグと触れ合いながら瞑想や仲間との会話
    • ストレス管理の知識教育はしない
  3. 折衷プログラム
    • 1つ目と2つ目のプログラム内容を半分ずつ行う

ストレスが大きくなると次のような機能が障害されるため、ストレス低減効果の目印には、計画、調整、動機づけ、集中、記憶に関する機能が測定されました。

結果

ストレスの影響を受けやすいと評価された学生(メンタルの問題、学習障害もしくは学業面で困難を持っている)」が「セラピードッグとの触れ合いだけ」行ったグループが最も大きな改善度合いでした。結果は6週間後にも同様だったとのこと。

一方、「ストレスの影響を受けやすいと評価されなかった学生」のグループは、これらの機能全般の改善はあったものの、どのプログラムも同じような効果でした。

ワンコがストレスに効く理由

以前にも書いたように、ワンコと触れ合うことでオキシトシンという慈しみ(いつくしみ)の気持ちを高めるホルモンが多く分泌されるようになります。心が穏やかになって他人との関係がスムースになるのです。

対人関係が良いものになると社会から支えられているというような感覚が得られ、他人との良き交流が増えてストレス解消が促進されることになるでしょう。

この研究の以前の報告

学生がワンコを10分ほど触っているだけでもストレスホルモンが減ることが分かったとのこと。ワンコは偉大だ!

Animal Visitation Program (AVP) Reduces Cortisol Levels of University Students: A Randomized Controlled Trial Patricia Pendry, Jaymie L. Vandagriff,First Published June 12, 2019 Research Article https://doi.org/10.1177/2332858419852592

https://journals.sagepub.com/doi/10.1177/2332858419852592

powered by HAIK 7.3.7
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. HAIK

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional