つぶやき一行/2021-07-20
ワンコと暮らせばアレルギーが減る?
ウィスコンシン大学(米国)が行った調査では、子供の頃からワンコのいる生活をしていると、子供がアレルギー性の病気になるリスクが減るということが分かったとか。とりわけ生まれ時からワンコと一緒だとその傾向が強いというのです。
この研究によれば、幼少期からワンコと生活していると、アレルゲン(アレルギーの原因)に対する感受性が低下 (19% 対 33%)し、アトピー性皮膚炎になるリスクも低下(30% 対 51%) することが分かりました。
私の解釈
アメリカのワンコは余程の都会でもない限り放し飼いでしょう。ですから外から色々なアレルギー源(アレルゲン)を家の中に持ち込んでくるはずです。こういったアレルゲンに幼い頃から少しずつ晒(さら)されていることで免疫システムが上手い具合に調整されるのでしょう。
今、新型コロナウイルス対策でRSウイルスへの暴露がなされず、RSウイルスにマイルドに感染して免疫を獲得できなかったために、RSウイルスに感染して重症化(入院レベル)する子供が増えているというのも、ワンコとアレルギーの関係と同じメカニズムが働いているのでしょうね。
情報源
James E Gern et al, Effects of dog ownership and genotype on immune development and atopy in infancy, ASTHMA, RHINITIS, OTHER RESPIRATORY DISEASES| VOLUME 113, ISSUE 2, P307-314, FEBRUARY 01, 200. DOI:https://doi.org/10.1016/j.jaci.2003.11.017