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つぶやき一行/2021-08-26

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Tag: 今日の「へーっ」

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トイレ

「だいたいウンコ」って何だ?

これはズバリ、あるものが胃腸に入っても吸収されずに大部分(だいたい)ウンチ(ウンコ)に出てしまうということを意味する表現です。

この大体ウンチに出てくるのは、経口の第3世代セフェム系抗生物質(第3世代抗生剤)です。この第3世代抗生剤の吸収率は14〜50%くらいと言われています。つまり、大体がウンチと一緒に体外に出ていくという意味で「だいたいウンコ」と医療界で言われているようなのです。

第3世代抗生剤は多くがウンチに出て行ってしまうので、本来の殺菌効果を発揮するためには保険で認められている投与量では足りないということになります。中途半端な量の抗生剤の服用は耐性菌(抗生剤が効かない変異菌)を作って病状を悪化させることにもなりかねません。つまり、一般的にクリニックなどで処方される第3世代抗生剤は、不適切な治療ということになるのです。

わたしの印象

わたしも内科医をしていた時代に外来で第3世代抗生剤を日常的に処方していなした内科医をしていた30数年前には「だいたいウンコ」なんて言う表現を聞いたことはありませんでした。抗生剤の効かない風邪(ウイルスに抗生剤は効果はありません)に抗生剤を処方するのは論外ですけど、細菌性の感染症に第3世代抗生剤をよく処方していなしたが、結構効いた印象を持っていました。

つまり、現在、「だいたいウンコ」と言われて使わない方がいいと言われている「だいたいウンコ」第3世代抗生剤が効かないのは、吸収率の問題ではなく第3世代抗生剤の使い過ぎによる耐性菌の出現にあるのではないかと思う次第です。学術根拠のない私的印象ですけど・・・

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