つぶやき一行/2021-09-12
Tag: 今日の「へーっ」
リンゲルマン効果とは?
これは「社会的手抜き」とも言われるもので、フランスの農業技術者のリンゲルマンという人が最初に発見したとされています。どのよなことを表すかといいますと、「集団で行動するときは、個人単独で行動する時に比べて個人の努力度が低下する」というものです。「誰かがするだろうマインド」でしょうか?
リンゲルマンさんの面白い研究結果
リンゲルマンさんが作業効率の研究をしたのは1882~1887年のことでした。リンゲルマンさんは男子学生のボランティアを募り、学生に荷物を押したり引いたりしてどれくらいの物理的チカラが出ているかを調べてみました。学生さんたちには最大の力で引っ張るよう指示したのですけど、結果は意外なものでした。結果は作業する神通が増えるほど1人当たりが出しているチカラが低下するというものだったのです。
1人で荷物を引っ張ったときに出すチカラを「100%」とすると
- 2人で引く→93%
- 4人で引く→77%
- 8人で引く→49%
というように、人数が増えるほどい1人当たりの出しているチカラが少なくなりました。リンゲルマンさんは、みんなが一緒に引っ張るとチカラのシンクロが乱されるからではないかと考えましたが、その後、シュタイナーという人は、次のような公式があることを提唱しました。
- 「実際のグループ生産性」=「個人最大の生産性×人数」ー 「モチベーションの減少分」-「各人の生産性のシンクロ度合いによる減少分」
これは先に書いた「誰かがするだろうマインド」、つまり、「こんなに多く人がいるのだから自分がそんなに頑張らなくてもいいだろう」というような無意識の心理が働くということでしょう。これを「ソーシャルローフィング(社会的手抜き)」といいます。誰しも経験のあることかもしれませんね。
情報源
『チームワーキング ケースとデータで学ぶ「最強チーム」のつくり方』(中原 淳,田中 聡)