つぶやき一行/2021-12-21
Tag: 今日の「へーっ」
カフェインで認知症が予防できる?
コーヒーや緑茶にはカフェインが含まれています。このカフェインの摂取量が多いと認知症になりにくいという研究報告があったので紹介します。
認知症を予防する可能性のあると考えられているコーヒーや緑茶、あるいはカフェインの消費量と認知症の発症について調査したところ、認知症になるリスク(ハザード比)は、
- コーヒーの消費量が1日に326mL以上の人は26mL未満の人の50%以下
- カフェイン摂取量が最も多い人のグループは、最も少ないグループと比較し認知症になるリスクが有意に低かった
- これらの関係はは男性のみに有意であった
認知症になるリスクはコーヒーを飲まない人のグループと比べて、
- コーヒーを1日2~2.9杯飲むグループ:0.69倍
- 1日3杯以上飲むグループ:0.53倍
なお、緑茶の飲用量と認知症リスク低下との関連は、60~69歳でのみ有意であった。
情報源
Association of coffee, green tea, and caffeine with the risk of dementia in older Japanese people. Journal of the American Geriatrics Society. 2021 Dec;69(12);3529-3544. doi: 10.1111/jgs.17407. Nana Matsushita et al.
参考
ハザード比とはAという方法とBという方法で「ある結果」を比較したとき、ハザード比が0.67であるというのは、Aという方法はBという方法より「ある結果」が生じるリスクを33%少なくなるということを意味します。