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つぶやき一行/2022-11-17

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Tag: 今日の「へーっ」

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睡眠は短くても長くても認知症になる?

これは統計学的な結果であるので、原因であるか結果であるのかは分かりませんけど、身体的合併症と睡眠時間および認知症の発症リスクには、以下に記すような関係のあることが分かったという報告があったので記事にしました。興味ある方は読んでみてください。大阪公立大学(大阪府立大学と大阪市立大学が統合した大学)の研究です。

調査の結果

中央値15.6年のフォローアップ期間で「[併存疾患がない]かつ [1日6~7.9時間の睡眠時間]の人」と比較し「認知症リスク」が、

  • 併存疾患の有無にかかわらず1日の睡眠時間が6時間未満の人は1.73倍
  • 併存疾患があり1日の睡眠時間が8時間未満の人は1.98倍
  • 併存疾患があり1日の睡眠時間が8時間程度の人は1.44倍
  • 併存疾患があり1日の睡眠時間が8時間以上の人は2.09倍

であった。

私見

併存疾患があっても「1日6~7.9時間の睡眠時間」眠る人との間では有意な認知症発症リスクの上昇は認められなかったということですから、認知症にならないということではないものの、そうなるリスクを少なくするには1日6~7.9時間の睡眠時間にすることが推奨されるということかな?私は5~6時間ですから認知症になるリスクは1.73倍のグループです・・・

情報源

New Integrated Suburban Seniority Investigation (NISSIN) プロジェクトにおける日本人高齢者の疾患の有無による、毎日の睡眠時間と認知症発症リスクとの関連,Shigekazu Ukawa et al, Association between daily sleep duration and the risk of incident dementia according to the presence or absence of diseases among older Japanese individuals in the New Integrated Suburban Seniority Investigation (NISSIN) project.Journal Sleep medicine. 2022 Dec;100;190-195. pii: S1389-9457(22)01121-2.

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