最新医学の情報乱れ読み/2012-02-24
Top / 最新医学の情報乱れ読み / 2012-02-24
うつ病エピソード増加でCRP上昇
- うつ病エピソードの増加に伴いC反応性蛋白(CRP)が上昇したことが判明。
- Biol Psychiatry 2012; 71:15-21。
- 米デューク大学メディカルセンター精神・行動科学部のWilliam E.Copeland氏らが若年者1,420例を対象に前向き研究。
- 13歳児を21歳まで追跡。
- うつ病とCRP上昇との関連については確認されている。
しかし、どちらが原因でどちらが結果であるかについては明らかにされていない。
- CRP値から求めたうつ病関連項目の予測では、抑うつ症状0.12(P=0.42)・うつ病診断1.08(P=0.08)・累計うつ病エピソード数0.39(P=0.22)と、有意な関連は認められなかった。
- 逆に、うつ病関連項目からから求めたCRP値は、抑うつ症状0.01(P=0.005)・うつ病診断0.06(P=0.03)・累計うつ病エピソード0.08(P<0.0001)と有意な関連を示したが補正後も有意差が確認されたのは累計うつ病エピソードのみであった〔0.04(P=0.02)〕。
- 累計うつ病エピソード数とCRP値との関係も検討したところ、CRP値はうつ病エピソード0回では平均0.85・1回では1.27・2回以上では2.36の上昇を示した。
- うつ病エピソードの増加に伴いCRP値も上昇することも判明。