最新医学の情報乱れ読み/2012-03-08
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Tag: 骨粗鬆症
ビタミンEの取りすぎで骨粗鬆症になる?
- 破骨細胞を培養しビタミンEを加えると、破骨細胞が巨大化することを発見。
ビタミンEを取り込めないマウスでは、破骨細胞の働きが弱く全身の骨量が多い。
ビタミンEが破骨細胞の巨大化に必要なたんぱく質の合成を促進していた。
正常なラットに毎日10ミリグラムのビタミンEを含んだ餌を8週間与えると、骨を壊す細胞の活動が高まり、骨粗鬆症になった。
10ミリグラムは、人が1000ミリグラム摂取するのに相当。海外で同量程度を含んだサプリメントが流通している。
厚生労働省が定めるビタミンEの摂取上限は、最大は30~49歳の男性で1日当たり900ミリグラム。食品では魚卵や植物油、ナッツ類に豊富。アーモンドで100グラム当たり約30ミリグラム。日常の食生活では問題ない。
竹田秀ら(慶応大)の研究。米科学誌ネイチャーメディシン(電子版)に発表。
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