最新医学の情報乱れ読み/2012-03-11
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記憶の固定メカニズム
- 短期記憶はシナプスが興奮して一時的に強化された状態になる。
- 長期記憶は、シナプスが恒久的に増強される。
長期記憶は、ニューロンの細胞核内にある遺伝子情報が読み取られ、タンパク質が合成される必要がある。
ラットの海馬で、シナプスの機能を阻害したところ、シナプスが興奮しなくても、ニューロンに刺激を与えて発火させれば長期記憶にかかわる遺伝子が活性化されることを解明。
ニューロンのインパルスによって開く電位感受性カルシウムチャネルを阻害すると、長期記憶に必要なタンパク質が合成できなかった。
これは、記憶の固定には、ニューロンの発火が必要であると考察。
R. Douglas Fields(米小児健康・発達研究所:神経系発達・可塑性部門の首席研究員。メリーランド大学神経科学・認知科学プログラム准教授。)
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