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最新医学の情報乱れ読み/2012-03-20

Tag: 非定型抗精神病薬

非定型抗精神病薬の適応外使用

  • この薬剤群の適応外使用は、薬剤や疾患によって中等度の効果を示すが、有害事象が多い。

非定型抗精神病薬が統合失調症、双極性障害、うつ病に対する適応を米国食品医薬品局(FDA)から承認。

他の疾患に対する適応外使用が増加傾向にある。

Maherらは対照試験および大規模観察研究のメタアナリシスを実施し、適応外使用の有効性と安全性を検討。

認知症における行動問題に対して非定型抗精神病薬の効果は小さく、アリピプラゾール、オランザピン、リスペリドンの薬剤間に差はない。

全般性不安障害に対するクエチアピンの効果は小さい。

抗うつ薬服用中の強迫性障害(OCD)患者において、リスペリドンの補充療法は効果が大きい。

抗精神病薬の使用を支持するエビデンスは、摂食障害、物質乱用においてはまったくない。

パーソナリティ障害、心的外傷後ストレス障害(PTSD)に対しても、わずかしかない。

高齢患者では種々の抗精神病薬に関連して以下のリスクが上昇。

死亡(有害事象が発生するのに必要な治療人数[NNH], 87)、脳卒中(リスペリドン:NNH, 53)、錐体外路症状(EPS;オランザピン:NNH, 10)、尿路症状(NNH, 16~36)。

非高齢患者群における問題としては、体重増加(オランザピン:NNH, 3)、倦怠感、静坐不能(アカシジア)、EPSが挙げられた。

Peter Roy-Byrne, MD
掲載:Journal Watch Psychiatry September 27, 2011

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