最新医学の情報乱れ読み/2012-03-22
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Tag: 奥行きの感覚
奥行きの感覚
- 右目と左目に映る像のずれから奥行きを計算し、物を立体的に見ている。
人間やサルの脳内で、わずかな奥行きの違いを認識している部位を同定。
立体視には、微小な奥行きを見るものと粗い奥行きを見るものがある。
霊長類は2メートル先の2本の針が前後に4ミリずれても分かるほど微小奥行き視の能力が高い。
これをつかさどる脳の部位は不明。
微小奥行き視で働く脳部位を探すため、専用の眼鏡をかけると中央部がわずかに浮かび上がって手前に見える画像と、へこんで見える画像をサルに見せ、手前に見えれば目を上に、へこんで見えれば目を下に動かすように訓練。
この際に神経細胞が活発に働いているところを調べた。
耳の後ろ付近にある大脳の「V4野」と呼ばれる部位が奥行きの感覚に関連すると特定。
ここに電気刺激を与えると、手前かへこんでいるかの判断を間違いやすくなった。
米科学誌ジャーナル・オブ・ニューロサイエンス
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