最新医学の情報乱れ読み/2012-04-05
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Tag: 電気ショック療法
電気ショック療法による重度うつ病の緩和機序
- 機能的MRI(fMRI)スキャンを用いて重度うつ病患者の脳の活動を調べ、うつ病患者では電気痙攣療法(ECT)が脳の領域間の結合を弱めることが判明。
スコットランド・アバディーン大学Christian Schwarzbauerらの報告。
重度のうつ病を有する成人9例を対象。
被験者には悲しみや疲労など症状が治まるまで週2回の治療を施行。
背外側前頭前野皮質(dorsolateral prefrontal cortex)と呼ばれる脳前部の領域をスキャンした結果、電気ショック療法後の脳の多くの他の領域との結合は少なかった。
うつ病に過剰結合性(hyperconnectivity)が認められることを確認し、治療によりそれが除去されることを示すことができたと考察。
米国科学アカデミー発行の「Proceedings of the National Academy of Sciences(PNAS)」オンライン版に掲載。
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