最新医学の情報乱れ読み/2012-04-08
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Tag: 疼痛
神経障害性疼痛の原因
- IRF8がミクログリアを活性化させるスイッチとなり発現する可能性を示唆!
糖尿病などで神経が損傷し、慢性的激痛を生じる「神経障害性疼痛」。
これの引き金となる物質が「IRF8」というタンパク質である可能性が示唆。
肌に軽く触れただけで激痛が生じ、モルヒネなどの鎮痛薬も効果的でない神経障害性疼痛。
有効な治療法がなく、脳や脊髄にある免疫細胞「ミクログリア」が過剰反応して神経を興奮させる物質を作り出し、痛みが生じることまでは割っている。
ミクログリアが活性化するメカニズムは不明であったが、神経損傷時、ミクログリアの核内でIRF8が増加し、ミクログリアが活性化状態になることがマウスの実験で判明。
IRF8の抑制ができれば難治性の激痛をコントロールできるようになるかもしれない。
九州大学神経薬理学の津田誠ら;米科学誌セル・リポーツ電子版に発表。
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