最新医学の情報乱れ読み/2012-05-27
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血中タンパク質の結合程度でうつ病を診断。
名城大の鍋島俊隆らの研究
うつ病は、神経伝達物質セロトニン不足が原因の一つであるとされる。
セロトニンを取り除くセロトニントランスポーター。
これが分解されないと、セロトニンが過剰に取り除かれ、不足する。
セロトニントランスポーターは、ユビキチンというタンパク質と結合して作用する。
血液中のリンパ球や血小板からもセロトニントランスポーターが検出できるが、健常者、軽度のうつ病患者、重度のうつ病患者のそれぞれ6人から採血し、分離したリンパ球を増殖させ分析したところ、健常者と比べて、軽度のうつ病患者は約2割、重度のうつ病患者は約4割、タンパク質の結合度合いが低かった。
米科学誌ジャーナル・オブ・ニューロサイエンスに発表。