言たか放題/2015-10-19
いいけど、行うは難し…
不眠症の認知行動療法は、第一選択的治療技法であると位置づけられているのですが…
これが、殆どやってもらえないというのが現実です。
方法自体はそれほど煩雑なものではありませんが、
まず第一に直ぐには効果が現れないということが、一番の問題となっているようです。
非常に乱暴にいうなら、
①睡眠についての正しい知識を得る。
②睡眠を阻害している生活習慣を改める。
③起床時刻を決めてしっかりそれを守って起きる。
④ベッドでは眠るため以外の行動をしない。
・スマホ
・読書
・考えごとや悩みごとや今後の予定を考えるなどの思考活動
⑤昼寝をしない!(昼食後の30分以内の仮眠はよい)
⑥30分くらい眠れなければベッドの中でダラダラ過ごさず床から離れて過ごし、眠くなったらまたベッドに入ることを繰り返す。(ただしスマホやビデオやテレビ、テレビゲームなどブルーライト禁)
⑦以上を勘案すべく睡眠日記をつける。
⑧認知再構成法や問題解決技法で心配事を対処する方法を学ぶ。
ということになるでしょうか。
これを説明すると、
「こんな面倒なことできないよ…」と多くの人が思うようです。
3週間程度おこなえば、それなりの効果が得られて、お薬なしで眠れるようになるのですが、
不眠で受診される方々は、眠れなくて苦しくて苦しくて、今日から直ぐに眠りたいと思って一大決心して受診されるのですから、
3週間も頑張れないというのは当然でしょうねぇ…