言たか放題/2015-12-14
Tag: 薬
抗うつ薬は効かない?
最近の知見によれば、
軽度や中等度のうつ病に抗うつ薬は必ずしも効果が期待できるわけではないことが分かってきました。
スチュワートという人の報告によれば、
重度ではないうつ病のNNTは3-8人とのこと。
NNTとは、例えて言うなら、
宝くじが1本当たるのに、宝くじを何枚買えばいいかという、その枚数のことのようなものです。
NNTは3-8人というのは、
抗うつ薬を投与したとき、
1人効果例が得られるのに、
3-8人に抗うつ薬を投与しなければならない!
ということを表す指標と言っていいでしょう。
つまり、軽度から中等度のうつ病患者3-8人に抗うつ薬を投与して、
やっと1人だけ効果が得られるということです。
軽度から中等度のうつ病患者の場合、抗うつ薬が効くのは、約33.3%から12.5%しかいないという意味合いです。
しかし、臨床現場では、
軽症うつにも抗うつ薬は効く!
という印象があります。
これは、
抗うつ薬が効くのか?
診察を受けたりという治療行為と、投薬して服薬したこと自体が効くのか?
これが定かではないということです。
つまり、抗うつ薬が聞くという印象は、
軽症うつに、抗うつ薬がメリケン粉より有効であるということを意味していない!
ということに留意する必要があるということです。
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