あがり・うつ・不安・不眠の方々へ 赤坂心療クリニック ℡092-737-2660

FrontPage/2024-04-16

Top / FrontPage / 2024-04-16

Tag: 医療情報

文字サイズ:

睡眠時間が不適切であるか質が悪いとうつ病になりやすい!

睡眠が心身の健康に重要なことは言うまでもありませんけど、睡眠時間が不適切であるとか、睡眠の質が悪いとうつ病になりやすいということを示唆するような調査報告があったので紹介します。韓国・Hallym University Dongtan Sacred Heart Hospitalの研究です。

睡眠時間7時間の人と比較したうつ病の多変量調整ハザードリスクHRは、以下のであったようです。なお、ハザードリスクとは、一定期間内にうつ病になるリスク確率の比率というようなものです。

  • 【5時間以下】HR:1.15
  • 【6時間】HR:1.06
  • 【8時間】HR:0.99
  • 【9時間以上】HR:1.06

睡眠の質が不良な人においても同様の傾向が認められた。そして、睡眠の質が持続的に良好な人と比較し、

  • 持続的に不良な人は2.13倍
  • 低下した人は1.67倍

抑うつ症状発症リスクが高かった。

注意点

  1. 本研究の限界として、睡眠時間の報告が自己申告によるものである点が挙げられる。
  2. 睡眠の時間や質およびその変化は、若年成人の抑うつ症状と独立して関連しており、不十分な睡眠量や睡眠の質の低下がうつ病リスクと関連していることが示唆される。

私見

メンタル面の健康維持には、やはり睡眠を良好に維持することが重要ということですね。良い睡眠には、朝の光を浴びることと運動習慣、規則正しい生活を心がけることですね。

情報源

Association of changes in sleep duration and quality with incidence of depression: A cohort study.
Journal
Journal of affective disorders. 2023 May 01;328;64-71. doi: 10.1016/j.jad.2023.02.031.
Author
Yoo Jin Um, Yejin Kim, Yoosoo Chang, Hyun-Suk Jung, In Young Cho, Sang Won Jeon, Seungho Ryu

powered by HAIK 7.3.7
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. HAIK

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional