あがり・うつ・不安・不眠の方々へ 赤坂心療クリニック ℡092-737-2660
''あがり症''
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こんな症状はありませんか?
- 心臓がバクバクと高鳴り、息は苦しく、手足や声まで震えて、頭が真っ白になって何も考えられなくなる……
- 手のひらや顔に汗が滲んで流れ落ち、顔が火照って赤くなる……
- 「とにかくこの場から逃げ出したい!」……
- ある方は…
あがり症(SAD)です!
- 社会不安障害とか社交不安障害といわれる病気です。
- 自分で克服できる方もいますが、そのような方はかなり稀です。
- 治療して治すか?消極的で後悔に満ちた人生を送るか?殆ど二者択一といっていいでしょう。
SADは治療で治る!けれど、自助努力が必須!
治療者任せ、薬まかせでは完治しません。
- 完治とは、薬なしでも「あがらない」状態のこと。
- 完治までには時間がかかります。
- ものすごく早い人でも数週間かかります。
- こんなに早く治る人は、殆どいないのが現状ですが(1%未満くらいでしょうか)。
- 通常は完治までに1年半~3年、長い人では十数年かかります。
- 自助努力しない場合は、症状は数十年つづくことも稀ではありません。
症状自体は、直ぐにコントロールできます。
- 95%くらいの方が、安定剤の服薬で症状は殆どなくなります。
- しかし、コントロールできているということと、完治していることとは異なる状態です。
- 症状がコントロールできていても、安定剤を止めれば翌日には再発しています。
薬物療法も大切。
あがり症の根底は、恐怖反応です。
- 恐怖に打ち勝つには武器が必要です。
- 野生の猛獣が近づいてきたとき、素手で戦いますか?
- ライフル銃があれば少し落ち着くと思いませんか?
あがり症という猛獣には、それに対抗できるお薬という銃が必要なのです。
- 銃よりジープがあって、逃げることができればもっと安心?
- いえ、逃げれば逃げるほど、再び出あったときの恐怖は前にも増して大きく、緊張は経験したことのないほど著しく感じられます。
- あがり症という猛獣は、退治してしまわないと一生あなたに付きまとうことになるのです。
「コントロールする」お薬と「完治に導く」お薬は全く違うものです。
- 「コントロールする」お薬とは安定剤のことです。
- 安定剤は、あがり症に著効します。
- 服薬すれば、あがりの症状から解放されます。
- しかし、安定剤では完治しません。
- 完治させるためにはSSRIというお薬が必要です。
- SSRIは直ぐには効きません。
- 効果がでるまでに2~6週間かかります。
- しかも完治させるためには大量で長期の服薬継続が必要です。
- 以下の自助努力でより少なく、より短い期間の服薬で済ませることができます。
リックス法や瞑想的呼吸法、毎日の運動の継続が大切。
- 広い意味でのリラックス法には、自律訓練法、漸進的筋弛緩法、呼吸法などがあります。
- 有酸素運動や単純な筋肉運動も効果的です。
- しかしこれらは、毎日継続しないと効果がないため、継続できるような治療での動機付け面接をおこないます。
段階的暴露!これが絶対必要です。
- リラックス法をマスターしたうえで、苦手な状況に慣れていく訓練が必要となります。
- メンタルリハーサルといって、空想の中で緊張状況の予行演習を毎日欠かさずおこないます。
- 不安や緊張が生じたら即座にリラックス法で緊張を解きほぐします。
- 続いて、信号待ちや駅のホームなど人目につくところで物をわざと落としたり、独り言を聞こえるように言ったり、見知らぬ人に道や時間を聞くなど目立つことをする練習をします。
- 最後に、実際に緊張する発表などの場面で、徐々に緊張時に服薬するお薬を減らしていきます。
- 原則は「避ければ避けるほど怖くなる」「(戦略的に)すればするほど慣れてくる」です。
- 実際の方法を面接でご相談しましょう!
こころのパラダイムシフトも必須!
- これが一番の難関であると同時に、根治への鍵となります。
- 「人は自分をどう見ているだろうか?」「情けない奴と思っているんじゃないか?」「あー、わたしはダメな人間だ…」なんて考えていませんか?
- 大抵は、このように関心領域が自己の内面にロックされ、自尊感情を低下させるセルフトークが始まっているものです。
- 自己の内面にロックされた関心領域を、外界に向けなおすよう「こころのパラダイムをシフトさせる」ための面接が必要です。
- 認知の再構成法や思考の運用方法の再構成が必要となります。(この治療法はお時間を必要とするため保険診療で行えない場合があります)
完治が難しい症状も…
- 「書字のふるえ」「手や顔の多汗」「赤面」などは、完治するのが難しい症状です。
- これらの症状には、特殊な薬物療法の工夫が必要であり、まずは、症状を抑えきらなければ完治は望めません。
- 服薬や面接する期間も、通常のあがり症より長期に及ぶことになります。