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''うつ病の脳科学''

うつ…脳の中で何が起こっているか?

  • 神経伝達物質が減少しています。
  • 脳神経細胞に損傷が生じています。

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さらに詳しく簡単に

脳の活動について

  • 脳の活動は、神経細胞の情報を伝達する信号が伝わっていくことにより生じます。
  • 脳の神経と神経の継ぎ目では、信号を送る側の神経細胞が、神経伝達物質といわれるものを放出し、信号を受ける側の神経細胞がそれを受けとることで伝わります。
    • (注)神経伝達物質には、セロトニンやノルアドレナリン、ドパミンなどがあります。
  • この信号の伝達が脳の活動となります。
  • 脳の活動の総合作用が思考や意欲、気分といってよいでしょう。

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うつ状態では脳神経の信号が伝わりにくくなっている

  • 神経細胞と神経細胞の継ぎ目で、神経伝達物質が少なくなった状態となるのが、うつ状態です。
    • (注)神経と神経の継ぎ目のことをシナプスといいます。
  • うつ状態では、信号を送る側から伝達物質が出にくくなるのです。
  • それだけでなく、受け取る側の神経細胞の受け取り部位が故障して伝達物質を受け取らなくなるのです。
    • (注)受け取り部位をレセプターといいます。
  • 神経細胞と神経細胞の継ぎ目に放出された伝達物質が、行き場を失い、信号を送る側の神経細胞に戻ってしまいます。
    • (注)このことを再取り込みといいます。
  • 先にも述べたように、信号を伝える伝達物質が出にくくなるうえ、伝達物質が受け取られず信号を伝えないままに伝達物質が消えてゆくので、脳が働かなくなり意欲が低下したり気分が落ち込んだりしてくるのです。
  • この、伝達物質の再取り込みを少なくすることで、神経細胞と神経細胞の継ぎ目の伝達物質の減少をくいとめ、神経の信号を伝えやすくして、うつ状態を改善するのが、抗うつ薬です。

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神経細胞も死滅していきます

  • うつ状態では、神経細胞同士のネットワークが減ったり、神経細胞自体が死んでなくなることがあることが分かってきました。
    • (注)このネットワークは、神経細胞の樹状突起が神経細胞にのびて接続することでつくられています。
  • いったん消失したしたネットワークや神経細胞は、再び作られることがないと思われていました。
  • しかし、現在では、消失したしたネットワークや神経細胞も、再び作られる(神経の可塑性や神経新生)ということが分かっています。
  • 記憶に関係が深い脳の海馬という部位が、うつ状態でも注目されています。
  • 海馬の神経が再生するのが妨げられると、抗うつ薬の効果がなくなることが動物実験で確かめられています。
  • ネットワークや神経細胞の再生は、脳由来神経栄養因子(BDNF)というものにより促進されます。
  • 脳由来神経栄養因子は、ストレス状態で少なくなることが分かっています。
  • 抗うつ薬は、ストレス状態で少なくなった脳由来神経栄養因子を増やす働きがあることも分かりました。
  • 脳由来神経栄養因子を増やすことで、神経細胞のネットワークの修復や再生をうながし、抗うつ効果を発揮するのではないかとも考えられています。

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抗うつ薬が効くまでに2-3週間かかる理由

  • うつ病では、元気の素である「神経伝達物質」というものが少なくなっているだけでなく、それを受け取る「受容体(レセプター)」も故障を起こして、その数も増えてしまっています。
  • 抗うつ薬は、神経伝達物質が神経内に再び吸収されるのを防いで、元気物質が少なくならないようにしますが、BDNF脳由来神経栄養因子を増やす作用もあります。
  • BDNFが海馬の神経を修復し、抗うつ薬が効くように働くようになるまでに時間がかかるのです。
  • このため、抗うつ薬が効果をあらわすまでに時間がかかるのだと考えられています。
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