''睡眠障害''
不眠症の認知行動療法の記事を追加しました!
お薬を使わないで不眠症を改善する方法である認知行動療法について解説しています^ - ^
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睡眠障害の認知行動療法は限定的です
- 睡眠障害の認知行動療法が広く知られるようになってきました。
- しかし、これはうつ病などの精神疾患によらない特発性の睡眠障害には非常に有効ですが、精神疾患にともなう不眠症への効果は限定的です。
- むずむず脚症候群や睡眠時四肢運動障害などの不眠には効果は期待できません。
- 同じ睡眠障害でも、お薬が必須の不眠と認知行動療法のみで治療可能な不眠があることに注意が必要です。
不眠の治療
- 睡眠教育
- 不眠の心理的メカニズムや睡眠習慣の改善をお伝えします。
- 認知行動療法
- うつ病など合併症のない睡眠障害の方に施行しています。
- 不眠の薬物療法
- まず、不眠治療の切迫性に従い治療薬が異なります。
- 不眠が改善するまでに1ヶ月待てる方には、
- 依存性のないお薬から始めます。
- 漢方薬や睡眠ホルモンであるメラトニンの放出を促進するお薬、あるいは覚醒メカニズムをブロックするお薬など、依存性のないお薬から始めます。
- これらの薬剤の中止方法は下記に準じて施行します。
- 直ぐにでも不眠が改善しないと耐えられない苦痛を感じている方には、
- 多少の依存性があるものの即時的に効果がある安定剤や睡眠導入剤を処方します。
- ただし、漫然と長期に使用するとお薬を外せなくなる可能性があるので、
- 不眠が解消され不眠恐怖がなくなって安心感が形成されて直ぐに漢方薬や睡眠ホルモンであるメラトニンの放出を促進するお薬や覚醒メカニズムをブロックするお薬など依存性のないお薬を一時的に上乗せして、2-4週間後に睡眠導入剤を漸減し始めます。
- 2-4週間に1/4錠のペースで睡眠導入剤を減量していきます。
- 睡眠導入剤を中止できた後、漢方薬を漸減してゆきます。
- 漢方薬が中止できた後、メラトニンの放出を促進するお薬を間引きしてゆきます。
- メラトニンの放出を促進するお薬は、睡眠導入剤や漢方薬と異なり「服用したから眠れる」という薬ではないため、間引き服用しても効果が飲まない日には生じないということがないので、間引き減量が可能なのです。
- 1週間に1日服用しない日を作って、7週間かけて中止していきます。
- 漢方薬と覚醒メカニズムをブロックするお薬を使用した場合は、ブロックするお薬を2-4週間に1/4錠のペースで減量して、完全に中止できてから漢方薬を減量中止していきます。
- 漢方薬のみで眠れるようになってからは、服用する漢方薬の量を徐々に減量して中止に導ききます。
- 漢方薬は依存性がないうえ、顆粒状であるため手軽に減量量を調整できるので中止するのは容易です。