つぶやき一行/2021-03-05
サン=テグジュベリの言葉で思い出すこと
サン=テグジュベリは言います。
「歩みだけが重要である。歩みこそ、持続するものであって、目的地ではないからである。」
サン=テグジュベリは言わずと知れた『星の王子さま』の著者ですね。
サン=テグジュベリのこの言葉を聞くと、昔〜、研修医の担当教官から言われた言葉を思い出します。
担当教官曰く、
医学の世界は常に進歩している。立ち止まっているだけで、置いていかれることになります。この世界は常に歩み続けなければならないのです!
と。
学んだことは日々、古くなっていきます。
例えばMRIという検査は現在ではありふれた検査になっています。しかし、私が学生時代には全く教えられることはありませんでした。
卒業して2年目に、MRIの当番医として新須磨病院という関連病院に派遣されたとき、初めてMRIというものを知り勉強することになりました。
その他にも色々と医学の知見は変化し進歩発展していくものです。勉強し続けなければ、あっという間に医学の進歩から取り残されてしまうのです。
サン=テグジュベリの言うように、いま到着している地点が目的地ではなく、どの世界でも歩み続けなければ進歩から取り残された存在になってしまうと言うことなのでしょうね。
作家の感性は本当に鋭いですね。