つぶやき一行/2021-05-27
Tag: 今日の「へーっ」
幸福のパラドックスとは?
世界的に各国の所得で比較したとき、所得が高いと平均的な幸福度が高いわけではないというのです。特に所得が高い国ほどその傾向が強いとか。これは一定の収入を超えると幸福度が頭打ちになるということでしょうか。
イースタリン・パラドックスともいわれる現象
イースタリン・パラドックスとは、幸福の経済学といわれるリチャード・イースタリンが発見した現象で、1974年に彼が発表した論文で明らかになりました。内容としては、ある調査時点では所得の高い人たちの方が幸福度が高いのだけれど、1つの国で経時的に所得が増えていっても、全体としての幸福度はほとんど向上しないというものです。
また、所得の高い国が幸福度が高いわけではないということも分かっています。さらに、各国を比較したとき、収入があるレベルを超えると幸福度は高まっていかないようです。
幸福度の上昇に年収の限界点があるという別の報告
プリンストン大学のギャロップが45万人について調査したところ、収入と幸福度の関係は「一定額までは年収が増えるにつれて幸福度も高まる」けれど、ある額に達してしまうとそれ以上は収入が増えても幸福感は高まらないということが分かりました。その年収額は7,5000ドル、日本円で820万円ほどでした。アメリカの物品は日本の6~7割程度で買えるので、日本円では1200万円くらいではないでしょうか?
私見
お金は重要である。されど、お金が全てではない!ということでしょうか。自分の人生において何に価値を置くかによって幸福度の感じられ方は変わるのかも知れません。マズローは人の欲求の最上位に位置するのは自己実現の欲求であるとしています。お金はそこまで得られなくとも、自己実現の欲求が満足されたとき、人は大きな幸福感を得られるのでしょうね。