つぶやき一行/2021-09-01
Tag: 今日の「へーっ」
かに座はどうして「癌」なの?
カニ座は英語でCancerと言いますけど、Cancerって癌っていう意味ですよねぇ。どうしてカニ座は癌(Cancer)なのでしょうか?カニ座にまつわるギリシャ神話にもカニ座と癌の関係は描かれてはいません。実は、これはカニ座と癌が関係したことではなく「カニ」と「癌」が関係したところに語源のいわれがあるのでした。
カニ座のギリシャ神話
カニ座にまつわるギリシャ神話では、ヘラクレスの脚をハサミで挟んでヒドラ退治の邪魔をしようとして、ヘラクレスに踏み潰された大きなカニを褒(ほ)め憐(あわ)れんだ女神ヘラが、この大ガニを夜空に召して星座にしたとされています。ヘラは大神ゼウスの正妻ですが、ヘラクレスはゼウスの愛人(?)の子であることからヘラはヘラクレスに悪感情を抱いており、そのヘラクレスに逆らったら大ガニに肩入れしたのですね。ここには癌のガの字もでてきません。
カニ座が癌(Cancer)といわれる所以(ゆえん)
一般に普及している説としては、「医学の祖」とか「医学の父」とよばれている古代ギリシアの医師ヒポクラテスが癌をカニにたとえたと言われています。テレビドラマ「仁」にもでてきた「乳の岩」とも呼ばれていた乳癌ですが、がんの表面が凸凹してカニのようにも見えるのでヒポクラテスは乳癌を「Καρκίνος(カルキーノス)」つまり「カニのよいうな」という表現で描写しているとのことです。こなあたりから癌のことをカニ(cancer)と呼ぶようになったのかもしれませんね。正確なところは分かりませんm(_ _)m