つぶやき一行/2022-03-04
Tag: 今日の「独言」
老後の生活資金不足問題一考
金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書 「高齢社会における資産形成・管理」によれば高齢の夫婦世帯で毎月生活費が5万円ほど不足するとの報告がなされています。それによれば、
高齢夫婦無職世帯の平均的モデルでは、
- 実収入20万9198円
- 実支出は26万3718円
であり、毎月約5万円不足するとのことです。その為、夫婦がそれぞれ平均寿命まで生きていたとして、夫婦2人世帯で死ぬまでに年金だけでは2000万円の不足が生じるとのことです。
また、ある別の試算で年金収入は、
- (1)自営業の夫+専業主婦(厚生年金期間10年の場合)=14万3000円
- (2)会社員の夫+専業主婦(厚生年金期間10年の場合)=24万円
- (3)会社員の夫+会社員の妻=30万3000円
とのこと。(3)の場合は問題ないとして、(2)の場合で毎月2万4000円ほど、(1)の場合ではなんと毎月12万1000円ほども不足になってしまいます。毎月5万円不足で2000万円の貯蓄が必要というのですから、「自営業の夫+専業主婦(厚生年金期間10年の場合)」の場合、死ぬまで普通に暮らすには単純計算で5000万円くらいの貯蓄が必要になる計算です。これは絶望的数字ですね (≧∀≦)
私見
これはもう「入るを量りて出ずるを為す(いるをはかりていずるをなす)」しかないということでしょう。あるいは、すねた考えをすれば「死ぬまで働いて生活も節制すべし!」ということになるのでしょうか。ですけど、最近はやりのミニマリストの生活費は家賃や光熱費を含めて毎月10万円でやっていけるのだとか。夫婦2人なら14-5万円もあればミニマリストの生活はできるかも?これはちょっと難しそうですけど、1人暮らしで15万円、夫婦2人で20万円くらいならミニマリストの生活はできそうです。金額はともかく、「持たず」「使わず」「楽しもう」というミニマリストのライフスタイルは、年金弱者のよいヒントになるかも知れません。