最新医学の情報乱れ読み/2012-03-04
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Tag: 暴力被害者
精神障害者が暴力の被害者となるリスク
- 精神障害のある人が暴力を受けるリスクは、精神障害のない人に比べ約4倍。障害者全体では1.5倍。
2万1,157例の障害者を含む26件の報告が解析対象。
試験前の1年以内になんらかの暴力を受けた人の割合は精神障害者で24.3%(95%CI 18.3~31.0)、知的障害者で6.1%(同2.5~11.1)、その他の障害者(non-specific impairments)では3.2%(同2.5~4.1)。
全解析対象の報告における障害者の非障害者に対する暴力被害の粗オッズ比(cOR)は1.50(同1.09~2.05)、その他の障害者のその他の障害がない人に対するcORは1.31(同0.93~1.84)、知的障害者の非知的障害者に対するcORは1.60(同1.05~2.45)。
精神障害者の場合は,非精神障害者に比べcORが3.86(同0.91~16.43)。
英リバプールジョンムーア大学のKaren Hughesらが、精神障害などを有する人が暴力被害を受けるリスクを検討したシステマチックレビューおよびメタ解析を検討。Lancet 2012年2月28日オンライン版。
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