最新医学の情報乱れ読み/2012-03-29
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Tag: 記憶
記憶が脳神経細胞のネットワーク内に物理的に存在する
- 特定の脳神経細胞を光で刺激するだけで特定の記憶を呼び起こす実験に成功。
記憶が脳の物理的なネットワークの中に記録されていることを証明。
脳には、時間や場所、経験を含む全感覚を完全に呼び起こすことができる記憶の痕跡が残されており、「エングラム」と呼ばれる。
光遺伝学(オプトジェネティックス)という手法を使用し、エングラムの実体を解明。
マウスに、「ある特定の条件では足に刺激が来る」ということを学習させる。
学習させる過程で活性化した海馬体歯状回の神経細胞を特定。
光を受けると細胞を活性化させる機能を持つたんぱく質「チャネルロドプシン2」を、活性化した神経細胞で強制的に発現。
光の照射により神経細胞を活性化。
このマウスを別の環境に移し、チャネルロドプシン2を強制発現させた細胞に光パルスを与えた。
元の環境で学習した「足に刺激が来る」との記憶に関係する神経細胞が活性化。
マウスの兆候としてすくみを観察。
記憶が特定の脳神経細胞のネットワーク内に存在し、その部位を物理的に活性化することで、記憶を蘇らせられると考察。
理化学研究所のシュ・リュウらの研究。
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