言たか放題/2015-07-01
Tag: ふと知ったこと
超高額セミナーにご注意を!
私は趣味と野次馬根性の満足を兼ねて、ビジネス領域のメルマガに登録(ただし無料のものだけですが…)しているのですが、
本当に次から次に講習会の案内が配信されてきます。
ビジネスの世界ではコーチングというものが重用されているようで、
色々な講習会が催され、多くの人が参加しているらしいのです。
それなら、「そんなに大成功するなら、あなたが実践すればいいじゃない!」と言いたくなるものの、それを言ったら元も子もない。
それに、私が結構信をおいているメンターの方が言うには、コーチングするのに向いている人と、実践するのに向いている人が別なのは確かなようなのです。
好例は野球などのスポーツでしょう。
コーチに、「それなら、あなたがすればいいじゃない!」とは誰も言うことさえ思いつかないくらい、スポーツ界ではコーチの意義は認められているところです。
ビジネスも然りらしく、あの有名なピーター・ドラッカー(本邦では「もしドラ」で一般にも知れ渡るようになった)も、実務で他人と上手くやっていく自信がないので、それは止めて理念を追求する方向に進みはじめたらしいのです。
ですから、コーチングやメンターの講習会は、存在意義のあるものであり、それによって成功する人がいるのも事実なようです。
しかし、その講習の参加費用が、これまた超高額!
2時間で3-5万円は当たり前。
終日なら20-30万円などもざら。
今は亡きルー・タイスなど30分60万円の5回コース(300万円ですよ!)というとんでもないものまであったようです。
このような超高額コーチングが継続的に続いていることが、このようなコーチングが有用であり、必要としている人が沢山いるということの証明にもなっているでしょう。
それ以上に、実は超高額でないと意味がない!とメンター達は言うのです!
いいものなら安い方がいいのに…と思うのは、私のあさはかさ。
実は、超高額でないと、
「受講者が本気にならない!」
、そうなのです。
私に関係ありそうなものでいうと、フォトリーディングの講習会10万円というのがあります。
ホームスタディ講座(ビデオ)が3-4.2万円。
本が1080-1512円。
私の信頼するメンターが言うには、
①本に殆ど全てが書いてある!
②ホームスタディ講座を買うなら2日間10万円の講習会に参加するべき!
というのです。
人は、高額な料金を支払うという「痛みを伴わなければ本気にならない!」らしいのです。
フォトリーディングの講習会に10万円投資する覚悟があれば、
多分、講習会中に居眠りはしないでしょうし、
絶対ものにするぞ!という意気込みが生まれるだろうと私も思います。
まして、起業して成功しようと決意している人にとっても、
参加した講習会から絶対に収穫を得てみせるぞという意気込みは、
3時間5000円の講習会と、
2日で30万円の講習会とでは、
全く違うものになることは容易に想像ができるでしょう。
随分と本質は違うものの、医学の世界でも、
パーキンソン病の患者さんに、
全く同じ成分のお薬を、
これは何万ドルもする新薬で、
これは数千ドルの従来の薬です。
でも、どちらも効果は変わりません。
と伝えて服薬してもらうと、
高額なお薬ほど脳機能を改善させたという結果が得られたという報告があります。
先のビジネス講習会でも、このパーキンソン病の話と同じように、
超高額だから効果があるに違いないという偽薬効果も同時に作用するのかもしれません。
超高額であることで、
①本気になる!
②本当だと信じる!
という二重の効果が発生するのかもしれません。
ただし、注意すべきは、
①元々、能力がない人に能力はつけられない!
②超高額であっても、その金額が痛みにならない人には効果が期待できない!
という罠にはまらないように気をつけなければならないということです。
要するに、超高額の講習会は、元々、
「能力はあるけど発揮していなかったり気づいていない人」
かつ
「超高額の講習料を工面するのに決死の覚悟がいる人」
以外には効果が期待できないということです。
超高額の講習料を受講しようとする方は、ご一考あれ。