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dokusyo/2015-10-08

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Tag: 読書 書評

「死ぬとはどのようなことか」

G.D.ボラージオ著。

前書きにある、

「(末期の)方々は、死ぬことへの準備が生きることへの最良の準備でもあることを私たちに教えています」

…これがこの本の核であろうか?

◾︎死の意味とは?

人は生きているときには眠っていて、死にゆくときに覚醒する。

その覚醒は通常の覚醒とは異なる覚醒であり、

限られた"時"であるからこそ今に覚醒して生きるようになれるのである。

死は誕生と等質であり忌むべきものではない。

死に直面することによって生を学ぶことができるようになるのである。

◾︎看取りの考え方とは?

そこに関わる者たちの最大の利点は、

死にゆく人達から、

生きることを学ぶただ1回しかない機会を与えられることである。

助けを必要としているのは、

死にゆく人達ではなく、

実は、看取りに従事する側の者達であるかもしれない。

◾︎目から鱗
モルヒネもベンゾジアゼピン系安定剤も、

呼吸困難を来している末期への投与は、

呼吸抑制を誘発して生命予後を悪くする、

というのは学術的に否定されている!

また、辛い口渇感は、

口腔粘膜の乾燥によるものであり、

脱水によるものではない。

補液による水分補給と酸素吸入は、

肺水腫と口腔粘膜の乾燥を誘発して、

呼吸困難と口渇感を悪化させ生命を縮める。

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