dokusyo/2015-11-03
「わたしの土地から大地へ」
セバスティアン・サルガドにイザベル・フランクがインタビューして書いたもの。
写真集とセットで読むといい?
サルガドの普通の人間臭さも垣間見られる。
悲惨を掠め取るように上っ面の幻影を写す商業主義に汚された写真家とは違う。
人、生き物、岩、砂、空、大地…
それらを渾然一体統合した地球(ほし)の存在そのものを伝える写真家サルガドの信念に臆してしまう。
自身の境遇が凄まじくもあり、障がい児を授かった苦悩は人間的だ。
執着から受容へ、
初期仏教的なものを感じるのは私だけか?
でも、同志であり分身であり心の母であり妻であり子の母であり孫の祖母であるレリアと、
大喧嘩や別居の危機や離婚の危機が幾度となくあったなんて、なんだか嬉しいじゃないか!
写真集も!