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dokusyo/2016-01-08

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Tag: 読書 書評

強迫性障害からの脱出

L.ベアー著。

これは強迫症状に苦しむ方にとって必読の書と思える名著です。

具体的方法が分かりやすく書いてあるうえ、

支える家族の対応方法も具体的に示されています。

主題は強迫性障害に対する行動療法である、暴露反応妨害について記されていますが、

家族や患者さんの疑問に答える啓蒙書的意義も大きな本でしょう。

絶対に買って損はないどころか、生き方が変わるかも知れません。

是非、買って何度も読み返してください!

原則は、「①逃げない②頻回③行わない④長く」である。

すなわち、

①不安や嫌悪刺激から逃げないで直面する(暴露)!

②できるだけ頻回に嫌悪刺激に暴露する!

③回避行動や嫌悪感軽減のための行動(儀式)を行わない!

④できるだけ長く儀式を行わず1-2時間我慢する!

⑤このとき重要なのは迫り来る思考や感情感覚を対策しようとも考えまいともせず、そのままにして、自然に通り過ぎるさせる!

これが強迫性障害治癒への黄金律である。

チックや抜毛症への習慣逆転法も興味深い。

習慣逆転法は、
①意識化訓練
②拮抗反応訓練
③リラクゼーション訓練
④偶然性の管理(褒美による強化)
⑤汎化訓練
からなる。

しかし、一般書より、このような一般向け啓蒙書の方が遥かに実用的なのはどうしてなのでしょうか?

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