dokusyo/2016-01-11
「大人のADHDの認知行動療法セラピストガイド」
S.サフレン著。
本人のためのワークブック+疫学などの知見+α?
実質的な内容は「本人のための」と同じですが…
神経刺激薬や抗うつ薬など、有効率が20-50%で、
有効例でも、症状の50%に効果が認められないという。
だから、認知行動療法!であるという。
標的症状は、
①段取り・整理・問題解決不全
②不注意
③不安やうつ
④先延ばし
⑤衝動性
ただし、⑤については書いてない!
③不安やうつには、認知の再構成を行うが、定型的認知行動療法と本質的に同じ。
再構成すべき認知の基本は、「どうせ私はできない」「今しなくてももっといい機会にまた後で」というもの?
「できない」と思えば「しない!」し、
「いい機会」は「いつまで経ってもやって来ない!」
これに対する認知を修正する。
④の先延ばしには、
先延ばしのメリットデメリット分析が有効。
認知行動療法の専門家でなくとも、本書の方法は実行できるかな?