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つぶやき一行/2021-02-09

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Tag: 名言箴言

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プラトン
画像はWikipediaより

プラトンの言葉

哲学者プラトンが医療に対してボヤいています。

医療が犯した最大の過ちは、身体を診る医者と心を診る医者を分けてしまったことだ。心と身体は分けられないのに。と

正に、全人的医療の視点です!人間を、身体、精神、人格、社会的要素なども含め、統合的に全体として捉える医療が全人的医療です。

海外では、ジョージ・エンゲルの提唱したBio-psycho-social model(生物心理社会モデル)というのが近い考えかも知れません。あるいは、ホリスティック医療という概念に近いとも言えるかも知れません。さらにはマインドフルネスと言う瞑想的な方法の医療への応用にも通じるかも知れません。

生物心理社会モデルとは、精神疾患は生物学的要因と心理学的要因、そして社会的要因が絡み合って発現するという考え方です。

ホリスティック医療とは、人間を身体的・心理的・気・霊性・社会的・自然・宇宙など総合的全体的な調和の統合されたものであると考える医療観に立脚する医療です。

マインドフルネスは苦悩をあるがままに受容して、苦悩を対処しようとも逃れようとも考えまいともせず、そのままにしてして、今すべきこと、今したいことをする。過去を憂えず、未来を憂えず、ただ今この瞬間を大切にすると言う心の構えです。

プラトンの思いは身体と精神という単純な分け方をしているように見えますけれど、心身を統合的に診ようという信念は、生物心理社会モデルやホリスティック医療、ひいてはマインドフルネスの原型となる観点かも知れません。敬服させられます。古より、考えている人は考えているのでしょうね ^ - ^

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