つぶやき一行/2021-06-24
チョコやココアで憂うつな気分がよくなる?
イギリスの研究によると、チョコレートはたべたいという渇望感が生じやすく、とくに気分が落ち込んでいたり不安であるとか、ストレスが貯まっているときにチョコレートを食べたくなるというのです。チョコレートに限らず、カカオ製品の効果については十分に分かっていないのですが、どうやら気分によい影響を与えることは確かなようです。
カターニア大学(イタリア)の研究者はカカオ製品が憂うつな気分や不安、ポジティブ感情、ネガティブ感情に及ぼす影響について761件の文献を調査分析しました。
その結果、カカオ製品に憂うつな気分や不安を和らげう効果のあることが分かりました。それに加えて、ポジティブ感情とネガティブ感情への好影響を与えることも認められました。
ただし、カカオ製品のこれらの効果は短期的な影響であり、長期の摂取の影響は不明であるとのことです。
日本にもあるカカオ製品の研究
これはチョコレートに関する研究です。若い女性に厄介な計算というストレスを与え、チョコレートを食べたグループと食べなかったグループについて比較しました。チョコレートの食べるタイミングで次のような3グループに分けて比較しています。
- チョコレートを食べなかったグループ
- ストレス作業の始まる前に食べたグループ
- ストレス作業の間に食べたグループ
結果は、同じストレスを与えたのですけれど、ストレス作業の間に食べたグループでは「嬉しい」とか「気分が良い」とかというポジティブな感情が強く現れ、「緊張している」とか「くよくよしている」とかというネガティブな感情が弱められたということでした。やはり、チョコレート(カカオ製品)は心によい影響を与えるのですね。
参考情報
- Laura Fusar-Poli et al,The effect of cocoa-rich products on depression, anxiety, and mood: A systematic review and meta-analysis.,Critical reviews in food science and nutrition. 2021 May 10;1-13.doi:10.1080/10408398.2021.1920570.
- 第3回チョコレートココアシンポジウム Dr. Benton 1997年
- 第4回チョコレートココアシンポジウム 渡辺茂 1998年